テクニトーンを修理してみる [楽器修理]
アコーディオン修理 [楽器修理]
キーボード修理 [楽器修理]
少し前に持ち込まれたキーボード修理、症状は1箇所だけ音が出ない。
このような症状の場合は約80%位の確率で、鍵盤の基板と接点ゴムの間にホコリが溜まってて音が出なくなってることが多いんです。
まずはキーボードを分解して接点部分を確認してみましたが、それほどホコリは無くてけっこうキレイな状態。
とりあえず掃除をして組み立ててスイッチを入れて弾いてみましたが、やっぱり音は出ません。
次に考えられる原因は、基板のダイオードがダメになってる?
再び分解して基板にテスターを当てて確認してみても、こちらも異常なし。
そうなると次は。。。もしかして基板のパターンがどこかで切れてる?
まずは目で見て怪しそうな所にテスターを当ててみたら。。。見つけました!
一番良いのは基板を新しい物に交換すればいいんですが、今注文するとパーツが届くのが早くても今度の水曜日。
実はこのキーボード、月曜日に使う予定があるとのことで、それでは間に合いません。
「どうしようかな?」と しばし考えて、緊急オペをすることにいたしました。(そんな大袈裟なw)
写真を見てもらえば分かると思いますが。。。
斜めに線がハンダ付けされてる部分がパターンが切れていた所です。
緑色の基板の表面を削って下の銅板の電気が通る部分を露出させて、そことダイオードの足とを線で繋いで電気が流れるようにしてあります。
これで無事に出なかった音も出るようになって、月曜日までに間に合いましたね。
あ~、良かった良かった(^ ^)v
メトロノーム修理 [楽器修理]
今日のお話は、メトロノームの修理のお話し。
メトロノーム、ピアノの練習とかその他の楽器の練習で使う、カチカチとリズムを刻んでくれる「あれ」です。
メトロノームって中を見たら分かるんですが、歯車がたくさん使われてて、時計みたいにとっても繊細な道具なんです。
なので、ぶつけたり落としたりすると左右のバランスがすぐに狂ってしまうんです。
次の動画、振り子の揺れ方が右の方がが大きくて左のふり幅が小さくなってるのが分かるでしょうか?
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
どうやって直すか、詳しくは書けませんが、ある程度は直すことが出来るんです。
こんな感じに
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
メトロノームはとっても繊細な道具です。
1回落としただけで左右のバランスが狂ってしまうので、大事に扱ってくださいね。
とっても苦労しました(汗) [楽器修理]
今日のお話はある小学校でのオルガン修理のお話です。
故障の症状は、鍵盤が1本下に下がったままなのと、ボリュームを上げても音が大きくならないの2つ。
鍵盤が下がってるのは鍵盤を交換して修理終了!
音が大きくならないのは、ペダルを踏むと小さいながらも音量が変わるんですが、スライドボリュームを上げても音量はまったく変わらず小さいまま。。。
ちなみにこんなオルガンね
その日は会社に帰って、1番あやしそうなPNシートを注文してパーツが到着するのを待ちます。
パーツが来て小学校へ行って基板を交換...直りません(汗)
と言う事は、あとあやしいのはPUシートとDMシートの2枚になるんですが
まずは値段の安い方のPUシートを注文
到着してPUシートを交換するもやはり直らず
念のためにペダルも交換してみるも、やはり直らず
「やっぱりDMシートか」とDMシートを注文・・・ちなみのこのシート、2万円超のとってもお高いシートなんです。
そしてDMシートが到着して4度目の訪問。
「これで直るじゃろ」とシートを交換してスイッチON!・・・直りません(大汗)
これが今週の火曜日のこと、それからその場でしばし考えて
「もしかして基板と基板を繋いでる束線が切れてる?」
と思ってテスターで束線の電通を調べたら、PNシートとDMシートを繋いでる8ピンの束線の5番目と7番目が切れてることが判明!
「これか!」とほんとの原因が分かって、会社に帰ってそのパーツを調べると「このパーツの供給はありません」
「マジか!?」としばし途方に暮れたんですが、ふっと閃いたんです。
パーツが無いんなら切れてるところを線で繋いだらええやん!って
この写真が内部のシートが並んでる写真で、1がPNシート・2がPUシート、3がDMシートね。
そして今日の午前中に5回目の小学校訪問をして修理開始。
1のPNシートの5番目と7番目に線を直接ハンダ付けして
DMシートの5番目と7番目のコネクターに線を挟み込んでスイッチON!
さすがに僕も同じオルガンを直すのに5回も出直したのは初めてだったんで、音量が大きくなった時には音楽室でガッツポーズをしてしまいました。
これで今度の土曜日の発表会本番に間に合いましたね。
一時は直すのを諦めかけましたが、諦めないで直すことが出来てほんとに良かったなぁと
ほんまに良かった!!
超忙しい時期 [楽器修理]
この時期の11月は岡山市内の小学校で学習発表会が行われるので僕の仕事は大忙しなんです。
ピアノの調律はもちろんの事、鍵盤ハーモニカ・アコーディオン・キーボード・木琴・鉄琴・小太鼓・大太鼓・ティンパニーなどなど・・・毎日いろんな小学校に行って修理の日々なんです。
そして今日も調律を終えて夕方の5時50分に会社に帰って来ると、ある小学校の音楽の先生が壊れたアコーディオンを持って僕の帰りを待っておられたんです。
「根岸さん、明日の金曜日がリハーサルで土曜日が本番なんですけど、このアコーディオンの低音に出ない所があるんで今すぐ直してください」と・・・
中を開けて見たらリードが4本外れてたんで、リードを取り付けて修理完了!
そしてもう1件、鍵盤ハーモニカの修理もありました。
こちらは真ん中のラの音が半音低い状態
中を開けて見たらリードが錆付いていました。
でもこの錆を取っても音程は元には戻らないんで、リードを交換するしか修理する方法は無いんですが
この鍵盤ハーモニカは小学校では使われることの無い37鍵のものだったのでパーツも在庫が無かったんです。
こちらも今度の土曜日が本番とのことで、困り果てた根岸さん
しばらく考えて「もしかしたら32鍵のリードが使えるかも?」と大きさを合わせてみたらピッタリ!
でも右端の形が違うのでこのままでは使えません。
と金鋸で端っこの不要な部分をギコギコ削ります
錆びたリードを外して、削ったリードを取り付けて、大まかに調律したら出来上がり♪
普段ならこんな大変な修理はしないんですが、アコーディオンにしても鍵盤ハーモニカにしても、本番の土曜日にその楽器を演奏してる子供たちの笑顔が頭の中に浮かんで来るから頑張って修理出来るんだと思います。
もしもアコーディオンも鍵盤ハーモニカも修理出来なかったとしたら、本番当日にこの楽器を使う小学生&発表会を見に来るそのお父さんお母さん&お爺ちゃんお婆ちゃん、みんなが悲しい思いをしてしまうような、そんな気がして「絶対に直してやる!」って頑張れるような気がするんです。
しかし、鍵盤ハーモニカのリードプレートを金鋸で切ったのは初めてじゃったな(笑)
上手く修理出来て良かったわん
鍵盤ハーモニカ修理 [楽器修理]
昨日修理したのは、鍵盤ハーモニカの鍵盤が壊れてしまった修理でした。
鍵盤が写真のように沈んでるのと浮き上がってる状態。
沈んでるのは時々あるんですが、浮き上がってるのはけっこう珍しいかな。
鍵盤ハーモニカの鍵盤って、このように見えない所に空気弁が付いてるんですが
その弁が折れてしまうと鍵盤が浮き上がってしまうんです。
隣の沈んだままの鍵盤も根元が折れていたので
多分この部分をどこかにぶつけてこういう状態になったと想像出来ますね。
普通に使ってたらこんな事にはならないんでね。
鍵盤交換一本324円(税込み)
修理のご依頼は長谷川楽器まで、よろしく♪
長谷川楽器店
岡山市北区表町3-3-20
TEL-086-225-2858
担当、根岸さんですよ
ベースアンプの修理 [楽器修理]
今日の楽器修理はベースアンプの修理をいたしました。
こんなベースアンプです。
このアンプは長谷川楽器の備品で、アンプのレンタルとか学園祭の機材貸し出しで大活躍しているベースアンプなんです。
故障の症状はインプットジャックのガリ。
前回一度ジャックをクリーニングして何とか使えるレベルまでには回復したんですが、また同じようにガリガリと雑音が出るそうなので、今回はジャックを交換することに。
しかしこのベースアンプ、かなり古いアンプなので交換用のパーツがあるかどうか・・・
ヤマハの専用サイトでベースアンプの型番を入力して調べたんですが、「この機種はパーツリストを公開していません」とのメッセージが出てきてアウト!
これは困ったぞとしばし考えて、同じような大きさの別のベースアンプのパーツリストを調べてそれらしいパーツを注文して取り寄せてみることにしました。
ダメ元とは言え、これは完全に博打ですな(笑)
そして次の日に届いたパーツを見てみると・・・ビンゴ!
なんとまったく同じパーツが送られて来たんです、ラッキー♪
パーツさえ手に入ればこちらのもの、スイスイとパーツを交換して修理は20分で完了!
あ~良かった、内心はドキドキじゃったんよね
便利グッズの紹介 [楽器修理]
今日のお仕事は、午前中に岡山市北区にある私立の幼稚園でピアノ調律を4台...
この幼稚園、全部の部屋にエアコン完備なので、とっても快適な環境で調律することが出来ました♪
そして午後からは東岡山方面にある岡山市立の幼稚園に行って、ピアノのフタがバタン!って閉まって指を挟まないようにする為の便利グッズを取り付けに行って来ました。
そのグッズはアップライトピアノ専用で『フィンガード』という名前、こんな形をしてますよ。
これをアップライトの低音側の拍子木に両面テープで貼り付けると作業は完了です。
取り付ける時間も1台につき約1分、とっても簡単に取り付けれるんです。
では、これを付けるとフタがどうやって閉まるのか?次の動画でご確認ください。
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
もしもフタを閉める途中で手が滑ってしまっても、そのままバタン!って閉まって指を挟むことが無い、とっても便利なグッズなんです。
でもこのフィンガード、グランドピアノ&グランドピアノみたいにフタを開けた時にフタの角度が直角になるタイプのアップライトピアノには取り付けが出来ないんです。
詳しいことはこちらまでお問い合わせ下さい。
岡山市北区表町3-3-20
(有)長谷川楽器店
℡ 086-225-2858
今なら取り付け料はサービスいたしますよ♪
鉄琴の修理 [楽器修理]
今回の修理は、保育園とか幼稚園でよく使われている卓上鉄琴の修理です。
この鉄琴は木で作られた台座の上に鉄琴の音盤が乗っているんですが、台座と音盤の間には音がよく響くようにゴムのチューブが敷いてある仕組み。
そのゴムのチューブが経年変化と熱などにより溶けてカチカチになって、台座と音盤にこびり付いて音が鳴らなくなるんです。
こんな感じで・・・
この黒くてコールタールみたいなのが溶けてカチカチになってしまったゴム
この台座と音盤のゴムをキレイに取って、新しいゴムを敷いて音盤を乗せたら出来上がり。
なんですが、このゴムを剥がすのがとっても大変な作業なんです。
これだけ直すのに約1時間半、修理が出来て仕事に出掛けて、会社に帰って来たら鉄琴がありません。
「あれ~、何で無いんじゃろ?」
と店長に聞いたら、もう既に幼稚園に届けたとのことで完成品の写真がありません(汗)
なのでネットで拾ってきた写真をどうぞ。
日の当たらない場所に保管してくださいね。