ドンデン [調律日記]
昨日調律に行ったのは岡山市内のあるホテル。
担当の人の電話での話だと・・・午後2時から披露宴が始まるのでお昼の12時半から調律を始めて午後1時半には終わってもらいたい。しかも午後12時まではその部屋では違うイベントをしているのでそのイベントが終わってお客さんがみなさん帰られてからの会場の準備になります。とのこと、約1時間で会場を別のセッティングに替えてしまう・・・これを業界用語でドンデンと言います。
こういった依頼も年に何度かはあるので12時半ちょうどにホテルの会場に到着!
案の定まだ前のイベントが終わっていません・・・大丈夫か?(汗)
程なくしてイベントが終わって来賓のかたがたが会場の外へ出て来ました。
地元の国会議員、元岡山県知事などなどそうそうたるメンバーですな。
そして会場の中には約300人くらいのお客さんが・・・これらの人達がみんな会場の外へ出ないと準備は始まりません。
ちなみに僕が調律するグランドピアノは会場の外のロビーの端っこに置かれています。
そして12時45分くらいから準備が始まって、ピアノを会場内に運び入れて調律が始まりました。
部屋を半分に仕切ってた壁を開けるとそこにはもう既に料理や食器にナイフにフォークなどがキレイにセッティングされた状態の丸テーブルが15台ほど待ち構えていました。
あとはそれぞれの人達が分担作業で床を掃除する人、テーブルを運ぶ人、椅子を置いていく人、ステージを作って飾り付けをしていく人、音響をチェックをする人などなど・・・実際に目の前で見るとこれが凄いのよ。
でも僕は調律をしないといけないのでピアノに向います。
こういう時ってとりあえず回りは騒がしいので調律を出来る環境ではないんですが、そんなことは言うておられません。
マイクで喋る人もいれば、ドタドタと足音もすれば話し声も、おまけに披露宴で使う音楽のチェックもしたりするのです。
その時に僕が心がけているのが、とりあえずピアノの音だけに集中してそのほかの音は聞かないようにする。
こういう時に上手に調律するコツは、とにかく頑張る(笑)
自分でもビックリするほどの集中力で調律して、なんとか1時半ちょうどに調律終了!
まあ気持ちを集中してる分だけ、調律が終わったらかなり疲れちゃいますけどね。
年に2~3回はこういったドンデンの仕事があるかな?
もしもこれが毎日だと・・・絶対に無理!(笑)
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