超忙しい時期 [楽器修理]
この時期の11月は岡山市内の小学校で学習発表会が行われるので僕の仕事は大忙しなんです。
ピアノの調律はもちろんの事、鍵盤ハーモニカ・アコーディオン・キーボード・木琴・鉄琴・小太鼓・大太鼓・ティンパニーなどなど・・・毎日いろんな小学校に行って修理の日々なんです。
そして今日も調律を終えて夕方の5時50分に会社に帰って来ると、ある小学校の音楽の先生が壊れたアコーディオンを持って僕の帰りを待っておられたんです。
「根岸さん、明日の金曜日がリハーサルで土曜日が本番なんですけど、このアコーディオンの低音に出ない所があるんで今すぐ直してください」と・・・
中を開けて見たらリードが4本外れてたんで、リードを取り付けて修理完了!
そしてもう1件、鍵盤ハーモニカの修理もありました。
こちらは真ん中のラの音が半音低い状態
中を開けて見たらリードが錆付いていました。
でもこの錆を取っても音程は元には戻らないんで、リードを交換するしか修理する方法は無いんですが
この鍵盤ハーモニカは小学校では使われることの無い37鍵のものだったのでパーツも在庫が無かったんです。
こちらも今度の土曜日が本番とのことで、困り果てた根岸さん
しばらく考えて「もしかしたら32鍵のリードが使えるかも?」と大きさを合わせてみたらピッタリ!
でも右端の形が違うのでこのままでは使えません。
と金鋸で端っこの不要な部分をギコギコ削ります
錆びたリードを外して、削ったリードを取り付けて、大まかに調律したら出来上がり♪
普段ならこんな大変な修理はしないんですが、アコーディオンにしても鍵盤ハーモニカにしても、本番の土曜日にその楽器を演奏してる子供たちの笑顔が頭の中に浮かんで来るから頑張って修理出来るんだと思います。
もしもアコーディオンも鍵盤ハーモニカも修理出来なかったとしたら、本番当日にこの楽器を使う小学生&発表会を見に来るそのお父さんお母さん&お爺ちゃんお婆ちゃん、みんなが悲しい思いをしてしまうような、そんな気がして「絶対に直してやる!」って頑張れるような気がするんです。
しかし、鍵盤ハーモニカのリードプレートを金鋸で切ったのは初めてじゃったな(笑)
上手く修理出来て良かったわん