キーボード修理 [楽器修理]
少し前に持ち込まれたキーボード修理、症状は1箇所だけ音が出ない。
このような症状の場合は約80%位の確率で、鍵盤の基板と接点ゴムの間にホコリが溜まってて音が出なくなってることが多いんです。
まずはキーボードを分解して接点部分を確認してみましたが、それほどホコリは無くてけっこうキレイな状態。
とりあえず掃除をして組み立ててスイッチを入れて弾いてみましたが、やっぱり音は出ません。
次に考えられる原因は、基板のダイオードがダメになってる?
再び分解して基板にテスターを当てて確認してみても、こちらも異常なし。
そうなると次は。。。もしかして基板のパターンがどこかで切れてる?
まずは目で見て怪しそうな所にテスターを当ててみたら。。。見つけました!
一番良いのは基板を新しい物に交換すればいいんですが、今注文するとパーツが届くのが早くても今度の水曜日。
実はこのキーボード、月曜日に使う予定があるとのことで、それでは間に合いません。
「どうしようかな?」と しばし考えて、緊急オペをすることにいたしました。(そんな大袈裟なw)
写真を見てもらえば分かると思いますが。。。
斜めに線がハンダ付けされてる部分がパターンが切れていた所です。
緑色の基板の表面を削って下の銅板の電気が通る部分を露出させて、そことダイオードの足とを線で繋いで電気が流れるようにしてあります。
これで無事に出なかった音も出るようになって、月曜日までに間に合いましたね。
あ~、良かった良かった(^ ^)v
中古ピアノ情報♪ [中古ピアノ在庫]
中古ピアノ、整備出来ました。
トーヨーピアノ 特」DL-5M No.169588
製造番号からだと1984年製なので、32年前のピアノですね。
色はワインレッド、内部は整調&整音ともに調整済み。
優しい音で鳴ってくれるピアノですね。
ピアノ本体に、椅子・トップカバー・鍵盤カバー・お掃除セット・インシュレーター・メトロノーム・納品調律・岡山市内1階納入料、これらが全部込みで216,000円。
ご予約のお電話はこちらまで。。。
『長谷川楽器店
岡山市北区表町3丁目3-20
℡ 086-225-2858』
どうぞよろしく~♪
メトロノーム修理 [楽器修理]
今日のお話は、メトロノームの修理のお話し。
メトロノーム、ピアノの練習とかその他の楽器の練習で使う、カチカチとリズムを刻んでくれる「あれ」です。
メトロノームって中を見たら分かるんですが、歯車がたくさん使われてて、時計みたいにとっても繊細な道具なんです。
なので、ぶつけたり落としたりすると左右のバランスがすぐに狂ってしまうんです。
次の動画、振り子の揺れ方が右の方がが大きくて左のふり幅が小さくなってるのが分かるでしょうか?
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
どうやって直すか、詳しくは書けませんが、ある程度は直すことが出来るんです。
こんな感じに
再生できない場合、ダウンロードは🎥こちら
メトロノームはとっても繊細な道具です。
1回落としただけで左右のバランスが狂ってしまうので、大事に扱ってくださいね。
新記録?! [調律日記]
昨日の土曜日、岡山市北区足守にある保育園での調律のお話です。
アップライトピアノを譲ってもらって、保育園に移動してからの調律だったんですが
あらかじめ電話で聞いてた情報では、最後の調律が平成6年で1ヶ所鍵盤が上がらない所がある。。。
なんとなくなんですが、ちょっと嫌な予感がしてたんです。
確かな確証があるわけでもなく、なんとなくね。
午後1時20分に保育園に到着して、ピアノを見たらFLORAというメーカー。。。聞いたこと無いなぁ(汗)
ピアノの上の蓋を開けて中のアクションを見たら、10本ほどハンマーが戻って来ない状態
外装を全部外してアクションを点検したら、その時点でハンマースティックが20本、ウィッペン&ジャックのスティックが10本ほど。。。スティックというのは、アクションが湿気で動きが悪くなってる状態のことを言います。
そして鍵盤を1つづつ弾いて音を出してみたら、音が止まらない鍵盤が2本。
原因はダンパーレバーのスプリングが折れてる事でした。
この時点で僕は「こりゃ長期戦になりそうじゃな」と心を決めたのであります。
まずはアクションのスティックを直していきます。
ハンマーはそのままの状態で直せるんですが、ウィッペンとジャックはアクションを外さないと修理出来ません。
このての長いこと弾いてなかったピアノのスティック修理って、ピアノを弾くと次から次へと増えていくんです。
なので全部直してはピアノの鍵盤を全部弾いて、また修理しての繰り返しなんです。
結局全部修理が終わったのが午後4時30分、ハンマーが30本・ウィッペンとジャックのスティックが全部で30本くらいあったかな、それにダンパースプリングの交換修理が2本。
普段なにがあっても対応出来るように車の中にパーツを積んでるんですが、、、
ダンパースプリングは手持ちが少なくてギリギリでした、危ない危ない(焦)
それからいよいよ調律です。
22年間調律してなかったのに、ピッチは奇跡的に438Hz、2Hzしか下がってなかったんで1時間20分ほどで調律終了。
調律するとピアノを弾くことになるので、また新たに出てきたスティック約10本をまた修理します。
そんなこんなで全部終わって車に乗ったのが午後6時50分。。。
作業を始めてから5時間30分!?
今まで1台のピアノをその場で修理&調律した時間の新記録ですな。
ほんまに長い時間、おつかれさまでした。
今日の修理 [ピアノ修理]
今日修理に行ったのは岡山市南区にある小学校の音楽室。
12月に修理の依頼があって見積もりに行って、そして今日が修理本番。
症状は写真を見て分かるように、グランドピアノの側面が一部剥がれている。
剥がれた部分を横から見てみたら、明らかに反ってますね。
まずはこの反りを直してから修理ということになって、剥がれた部分をお持ち帰りに。
最初はアイロンを当てて木の反りを直したんですが
熱を加えればすぐに真っ直ぐになったんですが、そのまま置いておくと1分もしない内にもとに戻ってしまうんです。
仕方が無いんで逆に反らせた状態で固定してそのまま1週間ほど置いてみたんですが、やっぱり効果は無くて元の反った状態に戻ってしまうんです。
もしかしてこれは「木が反ってるんじゃなくて表面の塗装が縮んで木が反ってるのかも?」という結論に至って、反りを戻すのは諦めて、このまま接着してしまおうということで、今日の修理になったんです。
僕が考えた修理の方法は、ニカワが含まれてる強力な木工用ボンドで接着して、その上から木で押さえ込んで固定してしまう方法。
明日から小学校は3連休なので、三日間このままの状態で放置して火曜日の朝に取り外しに行く予定。
さてさて、ちゃんと着いてくれるかな?
固定してるベルトを外した瞬間に接着した部分が下にポトって落ちませんように・・・
どうなるか考えただけでドキドキして来たわ(笑)